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| コンクリートは、建設材料の代表的なものであり、世界中で最も多量に使用されている人工材料でもある。コンクリートを用いた構造部材は、道路、港湾、鉄道、上下水道、橋梁、トンネル、建物など、社会活動と安全・安心を支える多くの社会基盤施設を形成している。そのため、土木技術者として社会基盤施設を設計し、建設し、維持管理するために、コンクリート材料やコンクリート構造物について学ぶことは不可欠である。 コンクリート材料やコンクリート構造物に関する技術は、材料開発・材料製造・設計・施工・維持管理まで様々であり、それぞれの局面毎に多くの知識が必要である。さらに、数十年にわたる供用期間において、社会基盤施設として求められる性能を満足させるためには、一つの局面だけでなく、いくつかの局面での知識を融合する必要がある。 本書では、初めてコンクリート材料やコンクリート構造を学ぶ工業高等専門学校生や大学生が、幅広い内容を出来るだけ体系的に理解できるように記述した。そのため、従来コンクリートの材料と構造では、お互いに独立した教科書が用いられることが一般的であったが、「コンクリート工学・材料編」と「コンクリート工学・構造編」として、一つのシリーズとして記述した。また、各編では、第1章で、それぞれの教科書で学ぶ内容を概観し、学習内容の全体像を理解する内容を記述した。 本構造編では、第1章以外でも、構造力学の知識を活かし、コンクリート構造の基礎知識を理解し、得られた知識を設計へと応用できるよう、以下の点に留意した。 ・設計や示方書の理解に先立ち、コンクリート構造物の挙動や耐荷力などの性能の評価方法の理解を主眼に置いた内容と構成とした。 ・コンクリート構造に関する講義が2コマ(各コマ15回)開講されている場合にも利用できるよう、基礎的な内容に加え、付着とひび割れ(第6章)、プレストレストコンクリート(第8章)、地震時挙動(第9章)などの応用的な内容も記述した。 ・構造力学の基礎知識とコンクリート構造への関係が理解できる内容を記述した(第2章)。 ・用語の解説を英単語とともに数多く掲載した。 ・理解度をその都度確認できるよう、例題として計算問題を本文中にできる限り配置した。
2,860-(税込)
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コンクリートを学ぶ 構造編
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