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| 21世紀に入り、社会経済状況は著しく変化し、記憶にも新しい未曾有の東日本大震災から1年半を迎えようとしている。自然災害の前には、人間は何と無力なのかを感じさせられた戦後最大の出来事と言える。今なお国民各層から、いち早い復興への願いが寄せられる中、これまでに多くのアスリートやスポーツボランティアが被災地に入って、被災者の方々を元気づける活動から、スポーツのもつ力が社会で再認識されている。 今日、日本の少子高齢化も深刻かつ急速に進み、子どもの体力向上や高齢者の運動による健康づくりなどの必要性が挙げられる。2009年度時点で36兆67億円を超える医療費も今後の日本経済に大きな負担をもたらし、恒常的な社会的問題となってきている。2007年から始まった700万人ともいわれる団塊世代の人々の退職もこれからの日本社会にさまざまな影響を及ぼしてくる。すべての状況が、これまでにないスピードで至るところでさまざまな変革を余儀なくしている。 日本のスポーツ振興にとっても、この2年間は政策が次々と出現している。「スポーツ立国戦略」を皮切りに、50年ぶりに改訂された「スポーツ基本法」、そして、今後10年を見据えた「スポーツ基本計画」等、まさに政策ラッシュといったあわただしい流れを感じさせる。 今回、本書の改訂を進めるにあたっては、今後の日本社会と新しく公布されたスポーツ政策に対応するために国民各層への生涯スポーツの振興の提案が必要と考え始めたのがきっかけである。 初版、改訂2版の内容を見直し、より最新のデータを提供しつつ、体育・スポーツの専門学部生、専門学生、地域の行政、指導者など幅広い人々とともに考える視点に立って、コンパクトでインパクトのある内容構成を試みた。そのため有望な若手・中堅研究者に新たに加わっていただいた。完成した原稿から生涯スポーツ振興に対する情熱とエネルギーを感じられる内容のバージョンアップが出来たと思われる。その他
1,089-(税込)
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生涯スポーツ実践論 改訂3版 生涯スポーツを学ぶ人たちに/川西正志(著者),野川春雄(著者)
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